これまで25年以上、小学生・中学生を中心に、多くのお子さまと向き合ってきました。
一人ひとり状況は異なりますが、その中でも特に印象に残っている指導の記録を、個人が特定されないよう配慮したうえでご紹介します。
「今の状況が、その子の未来のすべてではない。」
これは、私が25年以上指導を続ける中で、何度も実感してきたことです。
このページを通して、その思いを少しでもお伝えできればと思います。
「行きたい」という気持ちから始まった中学受験
小学6年生の秋。
スポーツが大好きで、どうしても進学したい学校がありました。
勉強には苦手意識があり、塾での学習にもなかなかなじめませんでした。
学力だけを考えれば、簡単な挑戦ではありませんでした。
それでも、お子さまが少しでも前向きに勉強へ向かえるよう、小さな目標を一つずつ積み重ねながら受験まで伴走しました。
結果として、志望校だけでなく受験した学校すべてに合格することができました。
合格したことはもちろん嬉しい結果でしたが、それ以上に、自分から目標に向かって取り組む姿を見ることができたことが、私にとっても大きな喜びでした。
大切にしたこと
できない部分だけを見るのではなく、「なぜその学校に行きたいのか」という本人の気持ちを大切にしました。
その気持ちを学習への力につなげられるよう、一緒に小さな目標を積み重ねました。
塾で努力していたお子さまへの受験サポート
中学受験に向けて、小学校3年生から塾で努力を続けていたお子さまでした。
学習への意欲も高く、成績も安定していましたが、6年生の夏頃から少しずつ成績が下がり、不安な気持ちを抱えるようになっていました。
受験が近づくにつれ、これまで頑張ってきた分だけ、精神的な負担も大きくなっていたのだと思います。
冬から指導を担当することになり、まずは現在の学習状況を確認しました。
すると、全体的な理解力に問題があるわけではなく、一部の教科について、十分に確認できていない部分があることがわかりました。
そこで、塾で手薄になっていた部分を中心に、一つずつ整理しながら学習を進めました。
知識の抜けを補い、自信を取り戻していくことで、少しずつ得点にも変化が表れていきました。
その結果、最後には当初挑戦校だった学校にも合格することができました。
合格という結果だけでなく、最後まで努力を続け、自分の力を信じて受験に向き合えたことが、何より大きな成長だったと感じています。
大切にしたこと
受験直前は、できないことばかりに目が向き、不安になりやすい時期です。
だからこそ、足りない部分をただ指摘するのではなく、「何ができているのか」を確認しながら、自信を持って本番を迎えられるようにすることを大切にしました。
努力しているのに結果につながらなかった英語を克服した高校受験
中学3年生。
勉強に対して非常に真面目に取り組んでいるお子さまでした。
成績全体は良好で、毎日のように塾にも通い、自分でも問題集を購入して努力を続けていました。
ただ、一つだけ苦手意識のある教科がありました。
それは英語でした。
本人も努力している自覚があり、さまざまな問題集に取り組んでいましたが、なかなか思うように点数につながりませんでした。
そこで、まずは「どこから理解が曖昧になっているのか」を確認するため、中学1年生の最初の内容まで戻って学習状況を確認しました。
すると、本人が気づいていなかった部分に、いくつかのつまずきが見つかりました。
特に、単語の定着や基本的な部分の確認が十分ではありませんでした。
本人にとっては、すでに理解しているつもりの内容だったため、最初は戸惑いもあったと思います。
しかし、その後の取り組みを見ると、指摘した部分を自分自身で見直し、努力を重ねていました。
翌週には、それまできれいだった問題集のページが何度も確認した跡でいっぱいになっていました。
その姿を見て、本人の努力する力の大きさを改めて感じました。
塾との併用で限られた時間の中での指導でしたが、苦手意識のあった英語にも自信を持てるようになり、志望校合格につながりました。
合格発表の日、本人から
「全部の教科の中で、英語が一番良かったです」
と連絡がありました。
電話口からも喜びが伝わってきたことは、今でも印象に残っています。
大切にしたこと
成績が伸びない時、必ずしも努力が足りないわけではありません。
一生懸命頑張っているからこそ、自分では気づけないつまずきが見えなくなっていることもあります。
まずは現在の学習状況を丁寧に確認し、その子に本当に必要な部分を一緒に見つけることを大切にしています。
学校に行けない時期も、未来につながる時間でした
中学の学校生活が難しくなり、自宅で過ごす時間が増えたお子さまと関わる機会がありました。
当初は学習面だけでなく、将来への不安や気持ちの揺れも大きい状態でした。
そのため、最初から勉強を進めることだけを目的にするのではなく、まずは安心して話せる時間を大切にしました。
学校がある時間帯に学習することや、生活のリズムを整えることも意識しながら、その子のペースで進めていきました。
時には勉強よりも、いろいろな話をする時間が中心になることもありました。
しかし、その時間も決して遠回りではなかったと感じています。
少しずつ気持ちが前向きになり、その後は再び学校生活に向き合うことができました。
高校、大学へと進学し、現在は社会人として歩んでいます。
この経験を通して、子どもは一人ひとり違う速度で成長していくこと、そして今の状態だけで未来を決めつけてはいけないことを改めて感じました。
一緒に大切にした時間
不登校という状況になると、ご本人もご家族も、先の見えない不安を抱えることがあります
しかし、すぐに結果を求めるのではなく、その子が安心して自分の気持ちを話せることを大切にしました。
勉強を進めることだけではなく、日々の小さな変化や本人の気持ちに寄り添うことも、大切な学びの時間だったと感じています。
子どもは、それぞれ違う速度で成長します。
今できないことだけを見るのではなく、時にはその子が持っている力を信じて待つことも必要だと考えています。
目標を失いかけた中で、もう一度前を向くまで
芸術分野への進学を目指していた生徒様と関わる機会がありました。
専門的な準備は進めていましたが、前年の受験では思うような結果につながらず、自信を失いかけている時期でした。
真面目に努力する生徒様でしたが、真面目だからこそ自分自身に厳しくなり、気持ちが不安定になることもありました。
学習面では大きな問題があるわけではありませんでした。
そのため、ただ勉強時間を増やすのではなく、本人が本来持っている力を発揮できるよう、気持ちの面も大切にしながら関わりました。
時には勉強とは直接関係のない話をしたり、考えを整理する時間を持ったりすることもありました。
少しずつ自分らしさを取り戻し、目標に向かって進む力を取り戻していきました。
その結果、難関校を含む複数の志望校に合格することができました。
大切にしたこと
子どもが力を発揮できない理由は、学力だけにあるとは限りません。
不安や迷い、自信の低下によって、本来持っている力を出せなくなることもあります。
私は、目の前の点数や結果だけを見るのではなく、その子が安心して努力を続けられる状態を作ることも大切な指導の一つだと考えています。
まずはお気軽にご相談ください
これまで多くのお子さまと向き合う中で感じてきたことは、
一人ひとりに合った学び方や支え方を見つけることで、お子さまは少しずつ前へ進めるということです。
現在のお悩みや学習状況をお聞きしながら、
お子さまに合った方法を一緒に考えます。